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転校2日目。
朝学校に行くと、僕の机の上にはたくさんのラッピングバッグがのっていた…
なんだこの冗談は…
「あっ、おはよう足立君!」
げげっ、この声は!
「おはよう東宮さん。」
朝からコイツに会うなんてついてない。
だが、それを表に出すわけにはいかない。
僕は、平穏に学校生活を送ると決めたんだ。
そのためには演じきらなければいけない。
どうせ、限られた期間だけなのだから、、、
それから僕は毎日毎日、たくさんの贈り物攻撃に耐え続け、東宮舞という存在に耐え続けた。
ちなみに贈り物は、日に日に増える僕のファンからだと東宮舞が教えてくれた。
なんだかんだ言って、おしゃべりな所とおせっかいな所を抜きにすればコイツはいいヤツなんだと思う。
だがそう思った矢先…
「足立君、今日の帰りにちょっと話があるんだけど、、、空いてるかな?」
えっ、なんだって!?
まさか告白とか言わないよな…なぁんて思いを抱えつつ、
「うん。僕で良かったらなんでも聞くよ。」
なぁんて白々しく答える。
そして放課後になった。
「話って何かな?東宮さん。」
「あのね、ちょっと言いにくいことなんだけど…」
なんだよ、告白だったらさっさとしろよ。
もちろん答えはNOだけど。
「あのね、足立君のこと俊輔君って呼んでもいいかな?」
あまりにも真剣な顔で言うものだから思わず僕は、
「はっ?話ってそれ?」
と素でかえしてしまった。
「うん、そうだけど何かおかしい?」
さっきの言葉を訂正しよう。
コイツはいい奴ではない。魔性だ。
僕の緊張を返しやがれ!
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