この物語の序章

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 ...しかし、このぐらいの規模の豪邸ならば金はたんまりあるだろうな。 .....................。  最近は思考までもが悪党染みてきてしまった...。  昔はこんなんじゃなかった、もっと正義感溢れる若者だったはず...。  まぁ、今は昔の事は忘れよう。いつまでもグダグダと昔に思い浸るのは良くない。  ...そしたら少し前まで何語ってんだ、という話になるが、そこは深く考えてはいけない。  それほどまでに動揺しているのだ、俺の心は......。  いつもとは違う。これは利益はでかいがその分失敗した時のリターンが激しい。  今から俺はここから大金を盗む。いつもならこのくらいの悪事なら最近何度かやっている。むしろ慣れているくらいだ。  余程の事がない限り失敗する事はないだろう。ここまで言えるほど誇れる自信はある。  ...ここが他の家と同じならの話だが........。
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