この物語の序章

8/10
前へ
/63ページ
次へ
 突如、戦場のど真ん中に四人の人間が舞い降りてきたのだ。  その者たちは自分の事を「我等は賢者と申す者なり」と宣言し、戦場を駆け巡った。  しかもあろうことか並みの人間やその国の猛者も、それどころか魔人さえも見たことのない現象を次々と出すではないか。  劣勢だった人間軍も徐々に押していき、遂に魔人軍を撃退したのだ。  そして、世界は平和を取り戻した。  その後彼等は英雄と呼ばれ、国王はその者たちを『四大賢者』と命名したのであった。  はいめでたしめでたし。  こんな出来すぎた話なんて百パーセント信じれないのだが、数ある古文書にそう書かれていたのなら信じざるを得ないだろう。  で、続き。  その四大賢者の血筋は何代にも受け継がれていき、その血筋の一人がフェルナンド家と言うわけだ。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加