2章

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橋の下にたどり着いた僕たちは、それから数分も経たないうちに眠りについた。 お互いによっぽど疲れていたのだろう。 冷たいコンクリートが、疲れた体に心地よかった。 スヤスヤ…… スヤスヤ…… 「ん……」 それからいくらか経った頃、僕は蒸し暑さのために目を覚ました。 橋の下は直射日光から隠れてはいるが、気候自体がどうにもならない日らしい。 蒸し蒸しとした暑さに、僕はじっとりと汗をかいていた。 「あれ?」 不意に僕は、隣に蓮の姿がないことに気付いた。 「蓮?」 僕は急に不安になり、辺りを見回す。 「蓮、どこ!?」 バシャ その時、川の方から蓮が歩いてきた。 「何焦ってるの?」 蓮はきょとんとして俺を見る。 「勝手にいなくならないでくれよ!」 僕は声を大きくして言った。 何故だろう、自分でも分からないくらいすごく不安になった。 「わ、大きな声出しちゃ駄目でしょ!」 今度は蓮の方が焦った様子で、僕の口を塞ぎにかかる。 そしてキョロキョロと辺りを見回した。
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