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「こら……バンは疲れてるんだ。今日は帰らせてやれ………。」
「なっ!?」
「えぇーー!!兄ぃと遊びたいよぉーー!!」
「パパのケチ……」
「む……」
バンはルキの帰すという発言に驚く。意地でも自分をメアに会わさないつもりかと。
「……また明日来る。」
「明日も!?やったぁーー!!」
「……♪」
「ちっ……」
自分の分が悪いと察したバンはまた後日の訪問を取り決めた。
ただ、リラとリルの前で言うのはまずかったかもしれないと後悔するのだった。
「………明日も学園だろう。」
「そんな場合じゃねぇんだよ。」
頑ななルキに対してバンもメアを部屋から引っ張り出すつもりだ。
バンはルキへの見せしめのため、最後にリラとリルの頭をワシャワシャと撫で、ネスト家の屋敷から帰還するのだった。
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