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「…納得しない……納得しないぞ…!絶対にアンタに介入なんかさせない!」
「お、おい!まだ安静に…!」
「もうっ…動けます……僕に関わろうとしないでください。助けなんか必要ない…!」
「おいアル!」
アルはふらふらとしているが確かな足取りで医務室を出て行った。懐かず直ぐに噛み付く狂犬のような雰囲気を漂わせるアルをエルは引き留めることは出来なかった。
「くそっ……」
必死であり必至だった説得はアルに届かなかった。もう無理なんじゃないか、そんな気持ちがエルを襲う。
「いや……」
固く拳を握り締める。エルはアルが出て行った戸を見つめる。
「俺も…これだけは譲れない……諦めても、何も変わらないんだ………。」
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