Another ideology2

19/24
前へ
/453ページ
次へ
「それならーーーしようぜ。」 「「!?」」 二人は突然会話に入って来た短い白髪の男に驚いた。 三階生だったからだ。 「え、あの…それは……?」 「決まってんだろ。三回目ともなりゃ警戒しておびき出しにくい。だからーーーするんだよ。」 「え、それ……学園内じゃ……」 「何言ってやがる!教師に見つかるだろうが!」 「じゃ、じゃあ何処で……」 二階生の片割れがそう聞くと、三階生の男は企み顔で言った。 「波止場が十年前に第二区の東に移されたのは知ってるな?だが北東の古い貨物庫は壊されてねぇんだ。オマケに人なんか滅多に近付かないときた。」 「な、なるほど……」 「じゃ、じゃああのガキをボコボコにしたら……!」 三人は下卑た笑みを浮かべる。 「ああ。好きにデキるだろうな…!」
/453ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30844人が本棚に入れています
本棚に追加