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「すまなかった!エル!」
「うん、えとーー」
「ごめんなさい……!」
「いや、だからーー」
「オレを許してくれぇーー!!!」
「うるせえぇぇぇっ!!!」
エルが危険な練習をしていたアルに接触した翌朝、Bクラスの教室にて、ある男子生徒、女子生徒の二人がエルの前でひれ伏せていた。
「お前ら土下座なんてしなくていいから!
いや百歩譲ってココは素直に受け止めるがミーアは止めろ!女子を土下座させてる俺の立場が危ういわ!」
「百も承知です………!」
「確信犯かテメー!!」
エルが教室の戸を開くと、目の前に気を付け姿勢の二人が立っていた。
エルは一瞬で気まずい空気を感じ取ったがその直後、ココとミーアの二人は床に両手をついたのだ。
謝られることを直感したエルは直ぐに誤解を招くと思い、二人を止めようとしていた。
結局、エルは二人を無理やり立ち上がらせた。
「エルが命を狙われているにも関わらず俺たちの身を案じていたのに、勝手な考えを押し付けて悪かった!許してくれ!」
「ゆるしてくれ……!」
「…はぁ…はぁ……おう…気にすんな。」
エルは疲れていた。
「だけど俺たちはお前に死んで欲しくない!どうしてもピンチのときはいつでも言ってくれ!」
「ああ…わかったよ。」
「いつでも女のわたしを盾にして……!」
「ミーアは俺をどうしたいの!?」
こうして、エルのBクラスとのわだかまりは男子とだけ完全に解けた。
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