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切り分けたケーキをお互いの皿に入れる。サラもフォークを持って待っていた。
ケーキは大好きだ。別腹とはいかないが、無条件で幸福を感じる。
「じゃあ、いただきます!」
「いただきます。」
サラとジオはケーキにフォークを刺し、口に運びかけた。
しかし口を開けたまま止まる。サラはすぐに口を閉じ、違和感の正体を見つけようとした。
ジオも気づいたようで、口に入れることなくケーキを見る。少し匂いを嗅いだ。
「睡眠薬だ。」
「ジオ、何する気?」
「オレじゃないって。ちょっと待って。」
ジオも予想外の事態。すぐに厨房へと急いだ。
残されたサラは、なんだかくれだましを食らった感じ。
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