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厨房に入るとさらに違和感。料理人が一人もいない。
いや、正しくは床に伸びていた。眠っている。
ジオはしゃがんでそれを確認。そして後ろから突き出された槍をかわした。
「おとなしく食べてくれれば楽だったのですが。」
「お前の仕業か。眠らせてサラを拉致する気だったんだな。」
ワイパーが大きな槍を振り回した。体つきに似合わない槍だ。
「サラは反乱軍にとって必要なんです。」
「やはり反乱軍だったか。だったら心置きなく戦えるな。」
ジオは鳳凰を抜き、構えた。そして覇気を放つ。
いくらワイパーでもその覇気に恐怖は感じる。しかし退けない何かがワイパーを突き動かすのだ。
ジオに向かって槍を突き出す。ジオは最低限に体を動かすだけでそれをかわす。
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