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コンプレックスになると思っていたがサラの言葉で安心するジオ。サラがいいと言うなら、ジオもいい。
ジオは急にサラを抱きしめたくなって、強く抱きしめた。寝ぼけサラは抵抗することなくされるがままだ。
「んー、ジオ?」
「起きちゃった?」
「痛い。」
ジオは慌てて離れた。サラの目は痛みで目が覚めたのか、いつもと同じように強い光を放つ。
この赤紫の瞳は宝石みたいで、ジオは思わず見とれてしまうのだ。
「どうかした?」
「いや、何でもないよ。」
ジオは笑ってごまかし、伸びをした。夜通しサラを見ていたせいで眠い。
サラは魔力の消費が激しくて、万が一のためにジオは付き添っていたのだ。おかげで全く寝ていない。
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