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そんな様子にもめざとく気づくサラ。すぐにベッドを空ける。
「どうぞ、よければお使いになってください。」
「……じゃあ、失礼します。」
ジオは相当眠いのか、素直にサラの言うことに従った。やはり疲れには勝てない。
サラはジオが横になるのを見て、顔を少し近づけた。
「ちょっと外に出てくるね。ムッソのこと、聞きたいから。」
「はいよ。」
サラはとりあえず身だしなみを整えに洗面所へ。爆発したようなサラの髪は毎朝すごい。
ムッソは現在、牢屋で拘束されている。なにか反乱軍のことでも聞ければと、サラたちは願っているのだ。
せめて居場所さえ知ることが出来れば対処できるのだが……あいにく簡単にはいかない。
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