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「さてと、来た理由はまぁ、ムッソだろうな。」
エドは察しがいい。すぐにサラの求めている情報をくれる。
「死んだよ。」
「……え?」
サラは思わず聞き返してしまった。しかしすぐに頭が真っ白になる。
「そ、そんな、私、殺すほどやってないよ……」
「おまえは悪くない。あいつが自ら死んだんだ。」
「どうやって……」
確か牢内で手足は拘束されていたはずだ。死ぬ方法があるはずがない。
と思っていたサラだが、エドはすぐに答えを示した。ペロリと舌を出すエド。
「自分の舌を噛みきったんだ。相当自らの持つ情報を明かしたくなかったか、人質にされるのが嫌だったか……」
どちらにしても強い信念だと、エドは感心したように言った。
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