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「何!?ポケノンまで持っているとは!」
「幾つ持ってんの…?」
「姉上はカードゲームが趣味なんです」
食事を作る狼と赤ずきんに、カードゲームで白熱したバトルを繰り広げるお婆さんと猟師…何この光景。マジカオス。
その後、皆で熊鍋を囲って、昼食を終えました。
「…あれ?赤ずきんって、どうやって終わるんだっけ?」
「確か、狼の腹に石詰めて、井戸に落として、めでたし…だったよな?」
「えっ!?じゃあ、オレが井戸に落ちないといけないんですか?お腹に石詰めて??そそそれは、ちょっと…いや、かなり怖いですよ!?」
狼はガクブルしています。
「それ以前に、赤ずきん食われてないし。何もしてない狼を殺すなんて、真晝マジ鬼畜」
「誰もやるとか言ってねぇだろ!ストーリーはそんなんだったって話だ!」
「シャオ。鍛練だと思えば、井戸に落ちても大丈夫だと思うよ!」
お婆さんは言いました。
「何の鍛錬ですか。落ちる必要はないと、二人が仰ったばかりで…」
「じゃあ、私が代わりに落ちるよ!」
「更に意味のない意見を、堂々と言わないでください!」
「えー…」
お婆さんは、不満げに呟きました。
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