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「赤ずきん♪」
「あ、姉う…猟師さん。こんにちは…」
低いテンションのまま、赤ずきんは猟師に会釈しました。
「赤ずきん、大丈夫?無理そうなら、私が代わりに行ってきてあげるよ」
「いえ。頼まれた以上は、自分の力で何とかしたいんです。ちゃんと自分でやり遂げなければ、お母さんは認めてくれないと思います!」
赤ずきん。ただのお使いですから、そんな気負わなくても良いんですよ。
「オレは頑張ります!動物恐怖症を克服して、立派な長になってみせます!!」
「うん!その活きだよ!シャオ」
いやいや!これ、あくまで『赤ずきん』ですからー!!
「あ、そうでした…。すみません。脱線しました」
「同じ展開だから、つい♪…じゃあ、赤ずきん。くれぐれも、森に住む狼には気を付けて。悪い奴だから、騙されて食べられないようにね!」
「はい。猟師さん」
「それと…森の動物さん達。あんまり赤ずきんの邪魔してると、猟師さんが狩っちゃうぞ☆」
ガチャリ…と、弾を装填する音に怯えて、動物達は逃げていきました。
「それじゃあ、いってらっしゃい♪」
赤ずきんは猟師と別れ、森に入りました。
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