赤ずきんは男の娘TAKE2

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一方、赤ずきんは花を摘み終えて、お婆さんの家に向かっていました。 そして、お婆さんの家に着くと、ドアをノックしました。 「お婆さん。赤ずきんです。お見舞いに来ました」 「開いてるから、お入り」 赤ずきんは家に入ると、お婆さんに成り済ましている狼が寝ているベッドに近付き、 「あれ?どうして真晝さんが寝ているんですか?」 一発で気付いてしまいました。 まぁ、別人なんだから、当たり前ですけどね…。 「…お前、ちゃんと原作読んどけよ…」 「あらすじは聞きましたよ?狼はお婆さんを食べて、お婆さんの振りをして、赤ずきんを油断させて、赤ずきんも食べてしまうんですよね?」 「そうだよ!赤ずきんが初っぱなから、狼だって見抜いてどうすんだよ!」 「ええ?だって、真晝さんは狼でも、悪い狼じゃないって言ったじゃないですか!」 「今の今まで、信じてたのかよ!!」 狼は呆れて怒鳴ります。 「じゃ…じゃあ、真晝さんが悪い狼ってことですか…?」 「そうだよ!つか、もう良いや。この流れで、ガブッといっちまった事にしよう」 えー…騙された赤ずきんは、狼に食べられてしまいました。
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