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「多分、これでも気休めにしかならないけど。ま、あちらさんも馬鹿じゃないだろうから、アタックしてこないとは思うけど」
アタックをすれば何かしら痕跡が残る。
その痕跡から逆探知することぐらい簡単なので、情報を探られたくないならばアタックはないだろうと踏んだのだ。
「そういえば、僕のはどうかな」
充電器に繋いだままであったスマホを手に取り、アプリ一覧を呼び出す。
何ページかめくった先に、”それ”はあった。
「へぇ」
一覧にしっかりと刻まれた、『Spirit Extermination Application』の文字。
深音の口元は、歪な弧を描いていた。
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