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初めて降りた駅を出て僕は辺りを見渡した
僕「え~っと…?」
肩から提げていた鞄から手紙を取り出し
何度も読んだ内容をもう一度確認する
「駅にお迎えがいるからその人達と一緒においでませ~♪
by優笑」
僕「お迎え…って…誰なんだ?」
周りを軽く見回してみるがそれらしい人はいない
僕「それに達って…?」
複数形ってことは1人じゃないよな?
そんなことを考えていると
隣の方から何やら大声がした
?「お迎えって何よ~!?
着いたのに誰もいないじゃない!」
驚いて振り向いた先に
明るい茶髪でショートカットの女の子がいた
うるさいなぁ…あの娘
なんか怒ってるみたいだけど…
そんなことを考えながらその娘を見ていると
彼女は僕の視線に気づいたらしく
僕の方を睨みつけながら近寄ってきた
?「何見てんのよあんた!
あたしの顔に何かついてる!?」
なんか絡まれた…
アレかな?
新種の不良さんなのかな?
僕「いえ、大きな声を出されていたので
驚いてしまっただけです
気分を害されたならすみません…」
とりあえず、このまま絡まれるのも面倒なので
テキトーに謝って誤魔化すことにした
??「ふ~ん…
なら、良いけど…」
そう言いながら離れて行く
上手くかわせたらしい…
と、一安心していた僕は次の言葉に凍りついた
??「優笑さんもしっかりして欲しいわ…
大体、お迎え達って言うなら
こっちが着く前に待ってなさいよ…」
…優笑さん…だと……?
まさか、この娘も僕と同じなのか…?
確かによく見たらあの娘が手にしてるお洒落な封筒も
僕の所に送られてきたのとそっくりだ…
それに「お迎え達」という言葉…
ここまで被っていて全くの無関係なんて有り得ない!
僕「あの…?」
考えながら、僕はあの娘に話しかけていた…
??「今度は何よ!?」
刺々しい態度に萎縮しながらも
僕は勇気を振り絞って話し続ける
僕「もしかして…あなたも
季嶋 優笑さんのところに…?」
??「な…何で知っているの!?
もしかして…あなた…!?」
驚かせてしまったかな…?
そう思い僕は言葉を続けた
僕「あ、僕も今日から…」
??「あたしのストーカー!?」
なんでやねん…!?
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