灰かぶり

2/8
60人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
ある金持ちの男の妻が、病気になってこの世を去りました。 一人娘は毎日お母さんのお墓に行って泣き、お母さんの最期の言いつけ通り、いつでも気立てを良くしていました。 男は春になって、新しい妻を迎えました。 新しい妻には二人の連れ子がいて、その二人は美しいのは顔ばかりでとても醜い心の持ち主でした。 連れ子とその母親は娘に粗末な服を着せ、毎日つらい仕事をさせました。 そのうえ連れ子たちはいろいろなことを考えて、娘をいじめました。 二人が豆を灰の中にぶちまけるので、娘は朝から晩まで灰の中に座って豆を拾い出さなければいけませんでした。 そして夜は灰の中で眠らなければならなかったので、世間の人はいつも灰だらけでいる娘のことをアッシェンブッテル(灰かぶり娘)と呼びました。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!