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『第2話』
「びっくりしましたよ。
キムラさん、急に倒れるんだもん」
こいつ、また蒸し返すのか。
「一瞬、飛び降り自殺するのかって…」
PCでの作業を一旦中断して
険しい顔をミヤモトに向けると、
さすがにヤツの顔から笑みが消えた。
「気に障ったらすいません。でも、
キムラさん、ずっと悩んでるっていうか、
苦しんでるみたいだし…
あれはキムラさんが責任感じることじゃ…」
「ヒトの心を詮索するのが俺らの仕事だがな…
俺に対してそれはやめてくれないか」
ミヤモトを睨みつけてやった。
「目の前の仕事に集中しろ」
「…はい」
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