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『第3話』
「うおー!」
「チョー怖ぇ!チョー怖ぇ!」
卯月マンションの一室に、
カメラとライトを設置している二人の男は、
若手漫才師“ハイオクマンタン”である。
二人、カメラを固定して録画のスイッチを入れると、
陽気に拍手しながらカメラ前に出てきた。
「どーもー!ハイオクマンタンでーす!」
「しかし、なにが哀しゅうてこんなとこで漫才せなあかんの」
「みなさーん!
ここはあの都市伝説、死のエクササイズの現場でっせー!」
「もぉ怖ぉーて怖ぉーて」
「あほ!プロデューサー前でやるネタ見せの方がよっぽど怖いわ!」
「せや、タチのわるい生霊みたいなプロデューサーの前でビビらんよう、
ここで根性つけまっせー!」
二人、ビビリながらも何とかネタを演り終えそうだ。
「ダアホ!えーかげんにせえ!」
「ども!アリガトーございましたー!」
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