プロローグ

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どうしてここにいるのか。 何の為にいるのか。 意味をもっているのか。 それは他人が聞けば『悲観的』、『可哀想』と感じられるかもしれない自問自答。 だけどそうではないと思う。 存在への自問自答、それはきっと自分にしているようで、実の所そうじゃないんだ。 周りへ。 家族へ、友人へ、彼氏へ。 愛するものへ。 誰かに尋ねたいのだと思う。 単なる自己否定や自己満足ではないんだと、思う。 だけどあたしたちは知っている。 誰に聞いても、それは自分の望む答えではないということを。 だからあたしたちは分かってる。 何と答えられても、それを拒絶してしまうということを。 奇麗事なんて、気休めにもなりやしない。 ありふれた言葉なんて届きはしない。
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