第三章 壬生の狼…

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永倉が山南に… 「とりあえず、コイツらとやらせてくれよ。 アンタが言うように実力が本物かどうかは俺達が判断する…。 それが一番手っ取り早いだろ?」 それに同調してか今度は原田が… 「ああ…俺もその方がいいな。 どうも口喧嘩じゃ、分が悪いわ。」 と言った…。 そして今度は総次が… 「土方さん…いいッスよね。 檻から出たゴリラは調教しないといけねーや。」 斉藤も黙って、永倉を睨む…。 俺は山南に視線を移すと… お手上げ状態の素振りをした…。 俺はため息をつき… 「そんじゃあ…店を出た近くに公園があったろ。 そこで思う存分やりあえよ。」 と言うと… 4人は勢いよく店を出ていった…。 すると山南が… 「…なんか悪かったね。 あの2人はそんなに悪いヤツらじゃないんだけど… 喧嘩が三度の飯より好きなタイプでさ。」 と言ってきたので… 「見かけ通りだな。 まぁ…実力を知るなら永倉っていうヤツが言った通りそれが一番手っ取り早いかもしれないな。 総次も斉藤も…もう俺には止められないよ。」 「…同感。」 そして俺達2人は4人の後を追うかのように店を出た…。  
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