第三章 壬生の狼…

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それから数日が経ち… 俺達6人は共に行動している…。 最初はやはり、ぎこちなかったが、総次の持ち前の明るさや、そもそも後に残さないような性格をしている永倉や原田のおかげで、俺達6人は仲間となった…。 もちろん斉藤は相変わらずだが… それもうまく山南がフォローをする事で俺達の関係はうまくいっていた…。 そして…俺達はこのチームに名前を付ける事になり、それぞれが案を出したが一向に決まらなかった…。 だが、今までチーム名の話に入ってこなかった斉藤に俺が無理やり聞いてみると… 斉藤は一言… 『狼』 と答えた…。 随分とシンプルだなと思ったが、なぜか俺は気にいった…。 漢字一文字で何か迫力も感じる…。 狼は普段…誰にでも媚びるような動物でもない事からまさに俺達にピッタリだとも思った…。 これには山南や総次も賛成し、あの永倉でさえ納得していた…。 ただ…原田だけが納得していなかったが、原田の考えたチーム名よりは断然にいい為、俺達のチーム名は… 『狼』と決まった…。 それから俺達『狼』はこの辺りの中学を全部占めようという事になり… 毎日のように喧嘩に明け暮れていた…。  
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