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俺の前にいるコイツは、俺が入ってきたのを把握しているはずなのにいっこうにこちらに視線を移さないでいる…。
「…てめぇ、だけは絶対に許さねぇーぞ。」
俺がそう言うとソイツはゆっくりと俺の方に視線を移す…。
煙草を吸っていた為、ちょうどソイツの顔が煙で隠れるが、割れた窓からゆっくりと月明かりが入り、そいつの顔が俺の視界にしっかりと入った…。
…そしてソイツは口元を緩め…
クスッっと笑った…。
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