プロローグ

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  確かに、あの日僕らが出会ったのは偶然かもしれない。 でも、僕と彼が出会うこと、僕が彼と一緒に全国1位を目指すことは元々決まっていた道筋だったのだと思う。 ダムッ、ダムッ・・・バスッ・・・ コンビニからの帰り道、僕はボールの弾む音、そしてボールが何かをくぐる音を聞いた。 この先には日本では珍しい、バスケットゴールがある公園があり、僕の足は自然と其方に向かって行く。 一つしか無いゴールの前に、彼は立っていた。 「 ? 」 「・・・えっと・・・」 僕が居ることに気付いた彼が、不思議そうに僕を見る。 は、早く何か云わないと!! 沈黙に耐えられなくて、僕は必死に言葉を捻りだした。 「・・・えっと・・・何やら此方からただならぬオーラが・・・邪悪なモノなら、青龍の遣い手として僕がそのオーラを封じなければ・・・と、その・・・」 「・・・はぁ?」 今思い出しても多分、出逢いは最悪だったと思う。 何故なら・・・ ☆
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