新しき世界

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魔法陣から現れたのは黒い鶴の姿をした鳥だった。「汝…我が剣に宿れ…」少年は双剣の紋章をナベリウスに見せながら唱えるとナベリウスは小さな紫色の球体の光となって吸い込まれていった。すると双剣が紫色に光だした。「ちょっと目を瞑っていろよな…」「え?」一瞬少年の姿が消えたように見えた。「どこいった!」「ここだよ…」「!」ブシャー!!と血飛沫が飛んだ。「……!」ユリを人質として刃物を持っていた男が真っ二つに斬られた…。「いっいやぁぁ!むぐ!!」「黙れ、今叫べばお前の首も跳ねてやるぞ…」「……」真っ二つに斬られた死体は黒い液体となり、白いコートを着た男の手のひらに吸い込まれていった。「まったく、何故邪魔をするのですか貴方達は…」「おやおや、これは珍しい客がきた…」「今回は我々の負けなのでここでお別れです…でわ」強い風が吹くとそこに白いコートを着た男の姿はなかった。
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