1465人が本棚に入れています
本棚に追加
「な!魔力がないだと!」
お父さんはそう言うと、僕を侮蔑しきった目で見てきた。
何で?
「こいつは屑だ。地下牢に入れておけ。」
「お、お父さん?」
「もうお前は私の息子ではない。連れて行け。」
え?
どうして?
そう思いながら使用人たちによって連れて行かれる。
その部屋で最後に見たのは、お父さんとお母さんの僕をまるで親の敵を見るような目と、使用人たちの侮蔑に満ちた目だった。
其処には少し前までの優しかった人たちはいなかった。
最初のコメントを投稿しよう!