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その秘密のせいでこうして会計の親衛隊に追われている訳だが…
追われ始めたのは10分前の事である。
~10分前~
「なぁ…」
「ん?何?」
俺の呼びかけに返事をしたのはココに入ってから出来た親友の天原海流(アマハラカイル)だ。
「オムライスと唐揚げ丼どっちが良いと思う?」
その質問を聞いた瞬間海流はどーでもよさげな顔をした。
「奈由が食べたいのを食べたら?」
それでもきっちり答えてくれるコイツはスゴいイイヤツだ。
「んーどうしようか…」
「唐揚げ丼が良いんじゃない?」
喋ったのは海流でも俺でもなかった。
「うわ…」
海流がスゴく迷惑そうな顔をしている。
物凄く振り返りたくない…
「…海流」
「…何?」
「………オムライスにするわ」
声の主が言っていたのと逆のものを頼む。
「あーうん。分かっt「何で逆の選ぶの?奈由」
そう言いながら後ろから俺を抱き締めてくるという嫌がらせをしてくる。
「海流オムライス頼んでk「奈由無視する気?」
しつこい…
「……何なんですか?生徒会会計様」
「奈由他人行儀すぎ~」
「……何か用事でもあるんですか、俺に?」
「ないよ~」
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