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「あぁ、見に行くさ。」
「約束なんだからねっ!」
「分かった。」
凱はそう言い、僕に優しくキスした。
僕は、赤くなった顔を隠そうと凱から目線を外す。
「あっ…」
「どうした?」
「あの花瓶の花…枯れてる…」
「あぁ、あれか。」
僕らの目線の先には枯れてしまったひまわりが…
「変えた方がいいのかな?」
「郁の好きにしていいんじゃないか?」
「じゃあ、明日持ってくるよ!!」
「頼む。」
「………僕、そろそろ帰らなきゃ…」
「もうそんな時間か…」
「……うん」
「…そんな顔するな。
明日また会える、そうだろ?」
「そうだよね…」
「あぁ。」
「じゃあ、また明日ねっ!」
僕はそう言って、図書室の扉をしめた。
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