親衛隊な噂

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「……気持ち良さそうに眠っていたから…」 「……寮に戻りましょうか?」 俺は笑顔でそう言った。 ーーーーーーー 「早く開けてください、会長様。」 そう。俺はよくあるような特待生なんかでは無い、一般生なのだ。 寮だって二人部屋だ。 けれどまぁ、同室はかなりちゃらんぽらんな奴で何も言わなくても、寮監の目を欺くくらいはしてくれるのだ。 だからこうやって会長の部屋に泊まりに来られるというわけなのだけれど。 ーピーッ ガチャッ 会長がドアを開けた瞬間俺は、会長の腕を掴んで思いっきり引っ張った。 「うおっ…」 会長から怪しげな呻き声が聞こえたが、無視してドアの鍵を閉めた。
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