学園の王様

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危なかったぁ… 教室に入ると共にチャイムがなった。 息を整えながら席に着く。 その時 ー本日、生徒総会を行います。速やかに講堂まで集まりなさい。ー という副会長の声がした。周りは 「キャー」 「朝から奏詩(ソウシ)様の声が聞けるなんてっ!!」 「素敵っ」 だの叫んでいる。 一方多以良は 朝から胸くそ悪い… と心の中で悪態をついていた。 ーーーーーーーーーーーー「キャー」 「高我(コウガ)様ぁー」 「奏詩様ぁーっ!!」 「愛流(アイル)様ぁー抱いてくださいっ!!」 「騎依(キイ)様っ!!仍依(ヨイ)様っ!!今日も可愛らしいですっ!!」 うるさい…みっ耳が… 「黙れ」 会長が偉そうに言う それで静かになるもんだから調子に乗るんでしょ… 「後はお前がやれ」 と言って副会長にマイクを渡す。 何もしてないじゃん… 「今日集まってもらったのは……皆さんが崇拝する方が帰って来られたので、その報告です。 お願いします。」 えっ…? 崇拝する方…?
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