世界は平凡

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「明日転校生が来るらしいよ!!」 「会長知らなかったの?」 「えっ!副会長は知ってたの?」 「うん。」 「僕も知ってたよー?」 「書記まで!!」 「俺も知ってた。」 「何で知らせてくれないのさっ!!」 「今知らせたから良いじゃない。」 「良くないよ! これは問題だよ、副会長!!」 「あーじゃあ明日の迎えじゃんけんにしよっか~!」 「人の話を聞けぇぇぇぇっ!!」 ーーーーーーー 「………何でこういうときに限って負けるのは、会長である僕なのさ。」 とぼとぼと朝の学校を歩きながら僕は1人ぼやいていた。 無駄に高そうな門の前にたどり着いたとき、上から大きな声が聞こえてきた。
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