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眞も考えながら降りる準備を始める。
勿論どうしたら女性運転手さんの顔を見ることができるかを必死で考えているのだ。
終点では後部ドアから降りるシステムになっており、運転手さんがいる前部ドアは全く開かない。
(あっ、あれなら)
彼は思い出した。
それが市長が物珍しいというだけで設置したバス専用の転車台(ターンテーブル)だ。
桜と銀杏が交互に並ぶ大通りに面した一角にそれがある。
桜林終点のバスのみが入庫することができ、転車台使用後は新たに桜林始発として再び運行される。
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