辻野シン

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午後の授業を終え、家路に着く。 「ただいま…。」 「おかえり…ってどうしたのその怪我!?大丈夫?」 「煩いな。別に平気だよ。」 「でも…。」 「いいから。」 母さんの心配を無視し二階へ上がる。 自分の部屋に入ると机の上の救急箱から絆創膏等を取り出し、いつものように怪我の治療。 慣れたものだ。 医者になれるかもな。 直後下で皿の割れるような音と何かが倒れるような音が聞こえる。 …はあ何やってんだか。 無視して敷きっぱなしの布団に横になる。 夕飯が出来れば、いつものように起こしにくるだろう。 そう考えていると、いつの間にか眠りについていた。
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