15人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなノドカの反応にユイは、あんたノリ悪いわねぇ。と、さっきのやり取りがなかったかのように、ノドカの近くにあった椅子に、ドカっと小学校のガキ大将のごとく豪快に腰掛けた。
「あんたそれでも、青春真っ盛りの中学生!?サーフィンの波しかり、笑いのノリしかり、結婚しかり、マグロしかり、マツコやバービーしかり、ノるとこはしっかりノッとかないと、やっていけないわよ!?」
「たとえが異様に多いわね……っとゆうか、結婚とかは何となく分かるけど、マグロって何がノッてるの?」
「脂がノッてるじゃないのさ!おいしいじゃないのさ!旬じゃないのさ!」
「へっ?マグロの旬の時期って秋なの?」
ノドカの率直な質問に、ユイはうっと、言葉を詰まらせる。
「あ、あれ何時だっけ?そう改めて聞かれると、忘れちゃうわね……」
「忘れちゃうっていうか、ユイ、最初から知らないん……」
そもそも、とノドカが最後まで言い切る前に、ユイは椅子から立ち上がって大声を出した。
最初のコメントを投稿しよう!