第1章~フォーティス~

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この後、1限目の授業が開始されるまで、和正は延々と妄想ストーリーを展開していた。 最終的には異次元の戦士がうんたら…と言う所まで発展していたが、どうしてそうなったのかは不明である。 余談であるが、休み時間に担任教師の所へ行き、補習と言う形で遅刻扱いを免れたらしい。 2限目と3限目の休み時間  屋上に続く階段の途中で、メールの内容を確認する。 勇斗(やっぱり昨日の事か…) 内容は以下の通りである。 昨日捕まえた黒澤の情報を元に、とある賭博場の一斉検挙を行う。2100に指定場所に集合されたし。 メールと一緒に地図が添付されている。立体的に映し出されたのは、天ヶ瀬学園都市の全体図。ご丁寧に方角まである。 勇斗(都市の1番西側…開発地区か…。確かこの辺りは、担当していた会社が倒産してまだ次の業者が決まっていなかったな…) それにこの辺りは何度も調査したはずだ。 勇斗(後気になるのは、いくら証言を得られたからと言って、こんな電撃作戦を決行………管理局か…) 事前に潜入捜査が行われていたとしか思えなかった。 勇斗(アイギスに担当範囲は関係無いからと言って、便利屋扱いねぇ…。まぁこう言う扱いを受けるのは初めてじゃない、か…) 管理局とは一般で言う警察機関。 この管理局とアイギスには、ちょっとしたしがらみがある。 こちらに事前報告も無く、突然こう言う仕事が舞い込んでくるのはよくあること。 『管理局が調べるから、お前達は現場へ行き制圧しろ』こう言われてる様なものだ。 勇斗(教室に戻るか) 考えても仕方がない。 ついでにメールで返信しておく。こうすれば昼休みの時間を割くことはない。 ブーブーブーブー… 教室に入る直前に返信が返ってくる。 姫野『ありがとうございます。それと、昨日の被害者は見つかりました(^^)v無事お金も返金できたとの事ですo(*⌒O⌒)bこれで貴方の担当した案件は終了です。報告書を纏めといてください。お疲れさまでしたm(__)m』 勇斗(…昨日の被害者は見つかったか) あの後、絡まれていた2人に巻き上げられたお金を返そうとしたが、いつの間にかいなくなっていた。 その事も含めて報告してあったが、昨日の今日でよく被害者を見つけられたもんだ。 携帯をポケットに仕舞い、自分の席へと向かった。
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