序章

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不良B「いってぇ~な~…あぁ~本当にいてぇ~…」 不良D「どれどれ見せてみな…。あー…こいつは骨が折れてるな~。これは慰謝料も追加だな…」 勇斗「ふ~ん…。華奢なんだな…」 不良B「そう、身体弱いのよぉ~…。さて慰謝料も払ってもらおうか。無いならママにでもお願いして明日でも構わんぜ」 顔を見合わせながら笑う2人に近付き、無言で赤髪の男の右腕を掴む。 不良B「あん?何だおまっ!いっ?!いつつつつっっっ!!!」 そのまま回り込み、強引に関節技を極める。 勇斗「うーん…大丈夫だ。骨折どころか打ち身1つ無いから安心しろ」 不良B「痛いっ!!イタタタッッ!!」 左肩を押さえながら前のめりになる。 不良D「テメェ!何してやがる!!」 隣に居た茶髪の男が仲間を助けようと襲い掛かってきた。 掴んでいた腕を離して軽く突き飛ばしながら1歩下がり、茶髪の男の攻撃を躱し、ついでに足出して引っ掻ける。 不良D「なっ?!がふっ!!」 勢いよく壁にぶつかりそのまま失神する。 不良B「コノヤローッ!」 すると今度は解放された赤髪の男が突進してくる。 勇斗「…せいっ!!」 顔面にくる拳を躱し、素早く懐に入り背負い投げ。 不良B「あがっ!」 そしてそのまま茶髪の男も失神した。 不良A「あん?なんだなんだ?」 不良C「おいおい、何だこりゃ?」 不良リーダー「ほぉ?こいつぁお前がやったのか?」 ようやく騒ぎに気付いたリーダー格と、その取り巻きが出てくる。 1人は黒髪の長髪で170cm前後、左耳に2個、右耳に3個のピアスをしていた。 もう1人はモヒカンぽい頭をした長身の男で、背丈で言えばリーダー格の鳥頭よりも高い。こちらも舌と耳にピアスが幾つか付いている。 勇斗「こいつらが突っ掛かって来たからついな」 不良C「ふ~ん…舐めたマネしてくれるじゃん」 モヒカンぽい頭の男が1歩前出てくる。 不良リーダー「まぁ落ち着け」 モヒカンぽい男の肩をポンポンと叩いて、俺のすぐ側までやって来る。俺の身長も高い方だが、この男は更にデカイ。 不良リーダー「今お前がノしたそいつらは、俺のダチなんだよ。この落とし前はどうするつもりだ?」 勇斗「落とし前ねぇ…んじゃ1つ」 不良リーダー「ほぉ?言ってみろ」 勇斗「お前は彼等を解放する…勿論巻き上げた金も返す事…」 不良リーダー「それでどうする?代わりにお前が立て替えてくれんのか?」
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