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そんな金髪の少女に優しく笑いかける。
金髪の少女「心得ております」
そう言うと一礼してから足早に部屋を退出して行った。
姫と呼ばれた少女「それにしても、困った方ですわ。ん?あれあれ~…?」
送信内容を見直していた彼女は、あることに気が付いた。
姫と呼ばれた少女「あ~!彼だけプライベート用に送ってしまったんですわ!だから返信が…。納得ですわ…」
彼はいつもそうだ。プライベート用の携帯に連絡を入れる場合は、電話でなければ彼は後回しにしてしまう。
姫と呼ばれた少女「電話すれば万事解決ですわね。あ、でもそうすると亜弥理ちゃん無駄足になっちゃうし…。1度お任せしたのならば、お願いしましょう♪」
パソコンの電源を落とすと、手荷物を持って鼻歌を歌いながら部屋を後にした。
時刻 午前7時55分 清風寮
勇斗「そろそろ行くか…」
机の上に置いてあったバッグを持ち、部屋を後にした。
ドアに鍵を掛けてから一言呟くと、手に持っていた鍵が霧散する。
勇斗「便利だよな…」
俺が左腕に着けているアナログ時計は、ただの時計ではない。
N-BOX(ナノボックス)と言われる最新型の収納ケースで、1000個以上の物を収納出来る優れものだ。
原理は説明されても理解出来ないが、分子レベルで分解、収納、再構築して取り出す装置らしい。
???「よぉ!おはよう!」
勇斗「ん、おはよ…。相変わらず朝からテンション高いな」
こいつは俺のクラスメイト、名前は相川和正だ。
和正「まぁな。今日は清々しい朝だからな。アッハハハハ!」
勇斗「それは良かったな」
適当にあしらって学院に向かおうとしたが、和正は俺の前に立ちはだかる。
和正「時に勇斗、ベランダの方には出たかな?」
勇斗「いや。洗濯物を干す事も無かったし、出る理由も無い」
和正「なん…だと…?!」
オーバーリアクション気味で後ずさる友を見て、少々呆れる。
勇斗「興味は無いから俺は行くぞ」
和正「お、おい!完全にスルーか?!ちょっとは何かあるだろう?!」
勇斗「ない。遅刻するなよ」
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