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起き上がった羅刹をもう一度、蹴り倒し胸に刀を突き落とした。
「あ~ぁ、残念だなぁ。
僕一人で始末しちゃうつもりだったのに。
斎藤君こんなときに限って仕事、早いよね。」
「俺は勤めを果たすべく動いたまで。」
刀を鞘に閉まったとき、声が聞こえそちらを見ると、羅刹と同じ羽織りを着た男が二人いた。
そして後ろからもう一人現れ、刀を僕ら二人に向けてきた。
殺気を微妙に放って。
「いいか、逃げるなよ。
逃げれば斬る。」
目の前の男がそう言うと、隣にいた少女は彼の放つ殺気に当てられ、気を失い倒れた。
「副長、死体の処理は如何様に。」
「羽織りだけ脱がせておけ。
あとは監察にやらせる。」
彼が指示を言い、口を閉ざすと茶髪の男が口を開いた。
「どうするんです?この子達。」
「頓所に連れて帰る。」
「いいんですか?
さっきのあれ、見られちゃったんですよ?」
「そいつらの詮議は、帰ってからだ。」
彼等が話している間に僕は、眠気に負け眠ってしまった。
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