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B棟とA棟の間にある廊下。
私は、周りの人混みに混じって校門へと向かっているところだった。
辺りを見渡せば、 スーツを着た保護者。
同じくスーツをきた教師。
そして、真新しい制服に身を包んだ新入生がいた。
そう、今日は私の学校の入学式なのだ。
新しい環境に期待を膨らませ、浮わついている新入生たち。
…中学とそんなに変わらないわよ、高校なんて。
私は、浮わついている新入生たちを見て、少々バカらしくなり、新入生の列から外れた。
そのまま行く宛もなく、学校内をフラフラと歩いていた。
空を見上げれば、一面の青空が広がり、心地よい風が吹いている。
そのまま歩いていると、一際強い風が吹いてきた。
私は風の強さに思わず目を瞑ってしまった。
しばらくして、風が止み私は目を開けた。
…もう、髪がボサボサになっちゃったじゃない。
私は、ボサボサになってしまった髪を手櫛で直そうとした。
すると、髪に何かがついている感触がしたのでゴミかと思い、取ってみるとそれは桜の花びらだった。
桜か…どこにあるんだろう。
私は、桜の木を探すためまた歩き出した。
そこから、少し行ったところに桜の木はあった。
私は、少し休もうと思い桜の木の下に座った。
春の心地よい気温と歩き疲れたのもあって、私は寝てしまった。
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