■林直哉■

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「ご注文は、何にしますか?」 店員の問いかけに、北山は「ココアで…」と可愛い声で答えた。 俺は暗い声で、「…コーヒー」と答える。 付き合って欲しいって… こういうことだったのかよ!! 勘違いしてた自分に赤面する。 ここは、今高校生に人気の「ミルク・リッチ」というカフェ。 おしゃれな店内と、リーズナブルな価格が人気。 「…で、話って?」 「あのね、実は私…祐樹くんのことが好きなんだけど///」 照れながら言う君。 いや、知ってるけど。 面と向かって言われると、破壊力抜群だ。 「ああ…そうなんだ」 折れそうな心を頑張って支え、必死に優しさを演出する。 「ごめんね。こんなこと言われても迷惑だと思うんだけど・・・」 「その、良かったらこれから私の相談にのってくれない…かな?」 上目遣いでそう聞いてくる君は、可愛すぎて。
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