■教室■

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「なぁなぁ、直哉って好きなやついんの?」 突然の祐樹からの質問に、俺はドキッとする。 「え!?」 動揺を悟られないように、 「いねぇーし!」 とすぐに答えた。 …言えるわけねーじゃん。 俺の好きな人は、お前の事が好きで。 でも、北山は俺を信頼して相談してくれてて… でもでも!俺は祐樹の親友な訳で… ああもうっ! 頭ん中ぐちゃぐちゃだ。 「そういうお前はどーなんだよ?」 「俺?俺は…」 そのとき、明らかに祐樹の顔が曇った。 「いない…けど?」 「やっぱそーだよな!」 そこで、休み時間終了のチャイムが鳴る。
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