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「なぁなぁ、直哉って好きなやついんの?」
突然の祐樹からの質問に、俺はドキッとする。
「え!?」
動揺を悟られないように、
「いねぇーし!」
とすぐに答えた。
…言えるわけねーじゃん。
俺の好きな人は、お前の事が好きで。
でも、北山は俺を信頼して相談してくれてて…
でもでも!俺は祐樹の親友な訳で…
ああもうっ!
頭ん中ぐちゃぐちゃだ。
「そういうお前はどーなんだよ?」
「俺?俺は…」
そのとき、明らかに祐樹の顔が曇った。
「いない…けど?」
「やっぱそーだよな!」
そこで、休み時間終了のチャイムが鳴る。
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