《過去》

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………。 「助けてー!!」 「いやぁー!!」 「あぁ…お願い。息子だけ…で、も…助けて…」 私の目の前ではたった1つの小さな町に火を放ちあざけ笑う兵士達と… 逃げ惑う人間達。 あぁ まただ 私は知ってはいけないことを知ってしまった。 スタスタ 私はこの世界の裏の姿を知ってしまった。 ?「お願いだ!行かないで!あなただけが頼りなんだ!派羅尊!」 ビクッ! そんな時… 1人の小さな少女と少年が私の足元に 座り込んだ…。 女の子の方は まだ 1歳くらいで、男の子の方は 6歳くらいだった。 ?「なぜ…我が派羅尊だとわかった。」 私は 2人を冷め切った目で見つめた。 本当は もっと 暖かい言葉をかけてあげたい… けど それは 許されない。 男「お願い…助けて。パパもママもいないんだ」 男の目には 涙が溜まり始めた… けれど ギュッと我慢している… そんな時だった… ?「おいっ!!派羅尊!何をやっている」 1人の兵士が近づいてきた
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