《過去》

4/4
前へ
/65ページ
次へ
・・・派羅尊・・・ 【パラソン】 それは この世界が決める。 救世主。 派羅尊は 何百年… 否、何千年前から存在していた。 派羅尊に選ばれれば、人間では なくなる…。 驚異の運動神経・力・そして知能が 身につく。 それは けして 良いものではなかった。 派羅尊の力は 暴走する時が必ずくる。 その時は この世の終わり…もしくは 派羅尊の終わりを示していた。 派羅尊の驚異的な力に耐えられず、自害する者もいれば 派羅尊に潰される者もいる…。 そして 現派羅尊がいなくなると 新しい派羅尊が何処かで生まれる…。 それを いち早く気づき保護する団体がある…。 それは 政府で極秘に作られた。 けれど その団体の目的は派羅尊の保護ではなく、派羅尊の力を利用することだった。 そして 新たにわかったことがある。 派羅尊には2種類あるらしい…。 1つは 現派羅尊が死んだ瞬間生まれる 派羅尊。 もう1つは……。 変わることがない派羅尊。 真の派羅尊。 それは 百年に一度しか現れない。 そして その運命の年は… 今年。 私は その真の派羅尊を探し出してみせる…。 私に派羅尊としての力が 生まれたのは 12歳の時…。 派羅尊の力は年齢関係なく発動する… 私は 力が発動した瞬間。親は気味悪がり、あっさり政府に引き渡されてしまった。 そして 政府に監視されながら 1人で暮らしてきた。 しかし 2年後。政府の監視なしに暮らせるようになった。 最初はおかしいと思ったが すぐにわかった…。 “私は政府を裏切ない” 確かに それは合っていた。 だが 私は政府を利用する…。 そして 戦場に連れて行かれるようになった。 それは 真の派羅尊を探すため…だ。 私はそれを拒まず、命令を受け たくさんの人を殺してきた。 そして あの子たちに出会った。
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加