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始まりの始まり。
ある日の夕刻。
とある学校での放課後の風景。
教室には二人の男女がいた。
外では下校している生徒の姿や部活動をしている生徒の姿がある。
そんな中、教室の中では一人の男子生徒が覚悟を決めたかのように震える手を握り、拳を作る。
「―――、好きですっ!!俺と付き合って下さい。」
目の前にいる女子生徒にそう言った。
「えっ…。」
男子生徒は顔を俯かせたまま、女子生徒の声を待っている。
女子生徒はしばらくの間をあけて、こう言った。
「わ、私も好きです。―――はい。お願いします」
その瞬間、少し強い風が吹いた――。
パリン――。
窓ガラスが割れる音。
その刹那、俺の後頭部に何かが触れると同時に意識が途切れた――。
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