始まりの始まり。

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「我がたまたま人間界、つまりお主らがいた世界を暇潰しに見ていた時じゃった。…一人の少年が少女に告白していたんじゃ。」 つまり、それが俺のこと。なんだよな…? 神の言葉を静かに、ただ静かに聞く。 「我は人が愛し合うことを嫌っているわけじゃないのじゃ。…ないのじゃが、なんかムカついた。返事貰った瞬間の嬉しそうな顔(笑)無駄にイケメンだし、なんかムカついた。だから殺してみた、どうじゃ参ったか!」 その瞬間、何かが切れる音がした。ブチッとこう、ね(笑) 「ふ、…っざけんなー!!」 ドカッ、バキッ、グシャッ、チーン。 「はぁ、はぁ、…はぁぁあ。」 盛大に溜め息をつく俺。 そして顔が変形した神。 「ぐはぁっ!?…なーんちゃって。」 とみせかけてすぐに元通り。 「なっ!?」 「人の子よ…神にまともに攻撃出来るわけがなかろうて(笑)」 完全に俺を見下して爆笑する神。 しかし不意に真面目な顔に戻る。 「しかしまぁ、すまなかった。この通りじゃ。」 そう言って、土下寝する神。 「…ぷ」 「ははっ…あはは!!」 つい、土下寝をしている神に吹いてしまった俺は、もうどうでも良くなってしまっていた。
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