エピソード【1】

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少し...... 人が多くなり 撮られてる意識もあって 緊張しながら歩いていた。 「......カット お前......手と足一緒(笑) それにぎこちない......」 「えっ......だって 人がさっきより多いし 恥ずかしいよ」 「はぁ...... 恥ずかしいて...... さっき言ったのは見栄? やっぱりお前には 無理だったな もういい...... さっさとツリーの下に行け そこから撮るから」 「何よ...... 初めてなんだから 人前で演技するの 緊張するでしょ......」 私は少しぼそっと言った 「緊張するのは 当たり前...... でも今のお前は お前じゃない...... 役になりきれ」 「えっ......役に......」 そうだ...... 今は代役とはいえ 主人公なんだ...... えぇっと この話の主人公は...... 私はシナリオを 思い出していた。
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