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それはいつも突然やって来る。
周りとの記憶のズレ、気づけば3日程日が過ぎている。
最初はただ単に物忘れがひどくなっただけかと思っていたが、次第にそれはひどくなり、最早物忘れレベルじゃ済まないほどにまでなっていった。
もともと毎日をふわふわと浮遊しながら生きてきた様な僕だ。風が吹けばそれに煽られ何処かへ飛ばされて行く。
行く宛など無いのに。
目的地など存在しないのに。
そんなものだから僕はこの日々の矛盾を受け入れようとしていた。
寧ろ、記憶に無い間、僕は普通に生活していた様だし得に問題はなかった様だからこのまま誰か知らない僕が僕の代わりに生活してくれれば良いのに。
そう思っていた。
だから僕は飲み込まれた。
他でもない、僕自身に。
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