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「嘘」
誰もが一度はついたことがあるだろう。
あの聖母マリア様だって一度位はあるかもしれない。
自分を守るため、はたまた誰かを護るため。
理由は人それぞれ違うだろうが、まぁ、人間なら一度はついたことがあるだろう。
人間は弱い生き物だ。だから嘘をつき、自らを守るための予防線を張る。
そうさ。
異論は認めない。
俺？
俺は、嘘をつくのが病的なまでに上手い。
なぜなら、俺という存在その物が嘘を固めて出来ている様なものなのだから。
その事にまだ、俺自身が気付いていなかっただけで。
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